当社は、『STARTUP YAMANASHI OPEN INNOVATION PROGRAM』という、県内企業と全国のパートナー企業によるビジネス創出プログラムに採択されておりましたが、3月7日に山梨県立図書館でプロジェクトの進捗や今後の展望を成果発表会で報告させてい頂きました。2か月という非常に短い期間ですが、内藤ハウス社よりご紹介いただいた、段ボール製造業の企業様の倉庫現地で実証実験を行いました。
【共創ピッチ】内藤ハウス × eyeForklift 『倉庫の「見える化」「デジタル化」を可能にする次世代倉庫建築ソリューション』
山梨県で建設事業を展開する内藤ハウスは、富士通発の物流系IoTスタートアップ eyeForklift と、倉庫の見える化とデジタル化に挑戦。実際に山梨県で行った技術検証の結果を報告した。
eyeForkliftは、マーカーとカメラで屋内位置測位を行う技術を持つスタートアップだ。本プログラムでは、物流2024年問題への対応と社会全体の生産性向上を目指して共創に取り組んだ。プログラム期間中、2日間にわたって内藤ハウスの取引先のひとつである段ボール箱製造・販売会社の倉庫で技術検証を実施した。
実装先となった倉庫では、段ボールの原紙ロールを平置きで積み上げて保管していた。使用する際に製造装置の場所までフォークリフトで原紙ロールを運び、製造している。余った原紙はもとの保管場所に戻すという運用で、ごく一部の担当者だけで稼働していた。このように、一般的に平置き倉庫では、どこに何があるかを一元管理することが難しいとされているが、今回はeyeForkliftの技術を用いてデジタルでの管理を試みた。
技術検証の項目は「位置測位」と「製品ラベル読み取りによる個体認識」の2点だ。前者については、倉庫に機材を持ち込んで検証を行ったところ、半径1メートル以内の位置座標を正しく取得できることが確認できた。後者についても、スマートフォンのカメラを活用して、原紙に印字されたラベル情報を読み取り、デジタル化することに成功した。
この2つの組み合わせにより、個体の位置を確認できるようにするという。現場で働く人たちにヒアリングをしたところ、「探す時間を短縮できる」「作業を標準化できるので人材育成が可能になる」「非効率を解消できる」といった声を収集することができたそうだ。今後、倉庫を保有する企業に対して販売していく。将来的には、屋内位置測位システムを搭載した『DXサービス付きの倉庫』を、内藤ハウスで新築・施工する展望も共有した。
わずか2カ月で実証、メディア取材も。山梨県初・オープンイノベーションプログラムの成果発表会に密着! – TOMORUBA (トモルバ) – 事業を活性化するメディア (eiicon.net)
引き続き屋内位置測位技術の社会実装に向けて取り組んでまいります。ご興味を頂けた方はこちらからメッセージを頂ければ幸いです。